「大衆普及型」RPAエンジンを提供開始
~コープデリ連合会、サントリーシステムテクノロジー、東急ストアが実証実験をスタート~
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:谷原 徹、以下 SCSK)は、自社製品として提供するエンドユーザー向けWebアプリ作成・運用のクラウドサービス「CELF(セルフ)」にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)エンジンを搭載し、「業務効率化/働き方改革ソリューション」として、2018年4月23日から提供開始することをお知らせします。
また、本製品の提供開始とともに、コープデリ生活協同組合連合会、サントリーシステムテクノロジー株式会社、株式会社東急ストアの3社にて、「CELF」のRPAエンジンを活用した実証実験「PoC:Proof of Concept」を開始します。
1.背景
昨今、多くの企業・自治体が「働き方改革」を進める中で、仕事のやり方・進め方を改善する以外に、ICTツールの導入による現場業務やデスクワークの効率化が求められています。特に基幹業務以外の領域は、企業でIT化が行われずに手作業によるファイル化が多いと言えます。
そのような中、1つの解決策として期待されるRPAの導入・検証が進んでいますが、一方で現場の業務が整理されていないことやデータが一元管理されていないことにより、RPA導入に多くの時間とコストが発生しています。
2016年7月からSCSKが販売・提供し、すでに100社以上に利用されている「CELF」の基本コンセプトは、現場業務の整理とともにシステム化による個別業務の最適化を行うことであり、これらはRPAを導入するための下地の役割です。そこで、「CELF」にRPAエンジンを搭載し、自動化による効率化の実現を図ります。
2.「CELF」RPAエンジンの概要
「CELF」のRPAエンジンは、3つの特長を持つ製品です。
(1) PC1台あたり年間35,000円と安価に提供することで、特定の分野や一部の人に限らず、多くの人が業務効率化の恩恵を得られることを目的とした「大衆普及型」を目指します。多くの業務範囲で月間数分~数十分の業務効率化ができ、費用対効果を実感いただける価格に設定しています。
(2) RPAツールの導入だけでは自動化はされません。まずは自動化するための業務整理や手作業など、標準化されていない業務をシステム化することが「CELF」本体の標準機能で実現できます。本製品の導入で、自動化による業務改善が完結できます。
(3) ITに関する専門知識がなくても「自分の業務を自分でカイゼンできる」ツールであり、各現場が自らの力で業務改善できます。
3.提供予定価格
年間利用料:35,000円(税別)/1台
※ 別途CELF本体(年間利用料:17,500円/1ユーザー)の購入が必要
4.販売目標
初年度300社以上への提供を目指します。
5.今後の実証実験の予定
1) コープデリ生活協同組合連合会
・検証期間 2018年4月~7月
・検証対象業務
業務 | 現状の課題 | 期待する効果 |
宅配センターの配送先マスタの一括データ入力 | 各生協の宅配センターで配達ルートの変更を定期的に行っているが、宅配センター全体で再編を行う場合は基幹システムへのデータ入力に相当数の人数をかけて短期間に行っている。 間に合わない場合は入力業務を委託することもあり、費用がかさんでいる。 |
全センターで同時に作業を実施することを想定すると、作業負荷や人手不足が懸念される。ロボットにより短時間で人手を介さずに入力作業が完了できることを期待する。 |
2) サントリーシステムテクノロジー株式会社
・検証期間 2018年5月~7月
・検証対象業務
業務 | 現状の課題 | 期待する効果 |
法人営業販社向け売上集計システムの各種管理表公開 | CELFで開発した法人営業販社向け売上集計システムから部署別・担当者別、商材別の各種画面を開き、検索およびExcelダウンロードをして、体裁を整えた後、イントラネットに社内発信をしているが、多くの時間を要している。 | 本作業を自動化することで、当該業務工数を削減する。また、売上訂正、マスタ訂正などの作業が発生した際のやり直しもスピーディかつ手作業不要で完了できる。 |
日次バックアップ運用 | CELF上で管理しているデータを担当者が毎日手動でバックアップを取得・保存をしており、作業漏れなどが発生している。 | 手作業からロボットを活用した自動化により、作業量の削減のみならず、作業漏れを防ぐことで確実なバックアップを取得する。 |
3) 株式会社 東急ストア
・検証期間 2018年5月~7月
・検証対象業務
業務 | 現状の課題 | 期待する効果 |
取引先の口座開設手続き | 日々、数多く発生する新規取引先の口座開設申請手続きにおいて、担当部門が申請書類の不備をチェックし、申請内容の承認後、基幹システムに手入力で登録しており、多くの人による作業が発生している。 | 入力したデータの不備チェックを自動化、申請内容の承認後、基幹システムへの登録作業を自動化することで手続き処理の業務負荷を軽減する。 |
※企業名は五十音順に表記しています
本件に関するお問い合わせ先
- 【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
-
SCSK株式会社
流通システム第一事業本部 システム第二部 CELF・Curlプロダクト課
TEL : 03-5166-1715
E-mail: celf_sales@scsk.jp
- 【報道関係お問い合わせ先】
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SCSK株式会社
広報部 栗岡
TEL:03-5166-1150
※掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。